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蔵前でめぐりたい革製品ショップ6選!お気に入りの革財布に出会う旅

革製品のブランドが軒を連ね、「ものづくりの街」として知られる蔵前(東京都台東区)。下町風情を感じられる街並みを散歩しながら、個性的な革製品ショップに立ち寄り、こだわりのレザーアイテムを手に取りながら見てまわれることは蔵前ならではの楽しみ方です。

ただ、広いエリアにショップが点在していたり、ひっそり隠れ家のように佇んでいたりするため、効率よくショップ巡りをしたいと思う方もいることでしょう。蔵前ブランドの一員としても「せっかく蔵前を訪れるなら事前に狙いを定め、じっくりとブランドの世界観に浸ってもらいたい」と切に感じています。

この記事では、蔵前エリアで複数のショップを展開している「Atelier K.I.(アトリエケーアイ)」代表の池田耕平がおすすめする革製品ショップをまとめてみました。自分自身だけでなく大切な人にこそ贈りたい、財布やバッグなど厳選された革製品を見つけてみてください。

INDEX

ものづくりの街として知られる「蔵前」の魅力

おすすめの革製品ショップをご紹介する前に、まずは蔵前という街の雰囲気や魅力についてお話します。

蔵前は、かつて江戸幕府の米蔵が多く立ち並んでいたことが地名の由来。蔵前に近接する浅草橋界隈にかけて日本人形・おもちゃ・花火などの卸問屋が集まり、現代に至るまでものづくりの街として活気が溢れるエリアです。

近年では、古い建物をリノベーションした雑貨店やカフェが続々とオープン。隅田川のリバーサイドに広がるロケーションも相まって、「東京のブルックリン」という愛称で親しまれています。

東京湾へと流れこむ隅田川のほとりには豊かな緑と遊歩道が整備されていて、眼前にそびえる東京スカイツリーを眺めながら散歩することで非日常の爽快な気分を味わえます。

蔵前を散策するときは、革製品ブランドや問屋街などインダストリアルな雰囲気を楽しむとともに、水辺のウォーキングやカフェ巡りをしながら開放的なビューを満喫することがおすすめです。

蔵前で立ち寄りたい、おすすめの革製品ショップ

1
PRO-MENER(プロムネ)
2
M+(エムピウ)
3
REN(レン)
4
Alt81(オルトハチジュウイチ)
5
LITSTA(リティスタ)
6
SORA TO CHI(ソラトチ)

それでは、蔵前で立ち寄りたいおすすめの革製品ショップを厳選して6つご紹介していきます。気になるショップに目星をつけながら散策ルートを計画し、素敵な革製品と出会う旅をお楽しみください。

PRO-MENER(プロムネ)

都営浅草線・蔵前駅A0出口から徒歩1分、都営大江戸線・蔵前駅A6出口から徒歩3分の好立地に拠をかまえる「PRO-MENER」。数多くのブランドからサンプル製作の依頼を受けるAtelier K.I.のサンプル職人が、技術・デザイン・素材を最高の形で表現したオリジナルブランドです。また、オーダーメイドやカスタムメイドも行っているので自分だけの特別な革小物を製作できます。

お店の雰囲気 – SHOP Ambience –

観葉植物がそよめくアーバンナチュラルな空間に、色とりどりのレザーアイテムがならびます。店内中央にある1枚板のテーブルは壮観。ゆったりとした雰囲気に癒されながら、丁寧につくられた革製品を手に取ったり眺めみることができます。

BRANDコンセプト

多くの人に本物の革製品を日常的に使っていただきたい。そのような思いをPRO(professional)・MENER(take、lead)・PROMENER(walk) という言葉にのせてお届けしています。

IKEDA’sポイント

見た目の良さだけではなく、素材に寄り添いながら思考を巡らせてデザインされた革製品は、手に取ればその馴染みの良さを感じていただけると思います。

商品ラインアップ – Product Lineup –

商品の傾向
メンズ、レディース両方
おすすめしたい人
豊富なカラーバリエーションから商品を選びたい人、職人が一つひとつ丁寧に作ったこだわりのアイテムが欲しい人、オーダーメイドしたい人
ラインナップ
財布、バッグ、パスケースなど革小物全般
素材
海外の高級レザー

おすすめ商品 – Recommendation –

ワープロラックスカーフあおり札入れ

コンパクトかつシンプルな作り。お札を入れる箇所が大きく開く構造なので取り出しやすく、カード収納部分もえぐりを入れることで取り出しやすさを追求しています。小銭入れ部分は箱型に開くタイプで見やすさ◎。

ショップ情報 – SHOP Info. –

PRO-MENER(プロムネ)
〒111-0051 東京都台東区蔵前3丁目-10-8
TEL: 03 5839 2019

OPEN
火〜金 12:00〜18:30
土 / 日 11:00~18:30
月曜定休日

m+(エムピウ)

都営浅草線・蔵前駅A0出口から徒歩1分ほどにある「m+」は、使い手の扱い方やクセによって異なる姿に育っていく、「革のエイジング」まで愉しむことを大切にしているブランド。個性的な財布が欲しい人はぜひ覗いてほしいお店です。

お店の雰囲気 – SHOP Ambience –

ブラウンを基調とした落ち着いた店内に、端正な革製品が並びます。

BRANDコンセプト

「日常のシンプルな動作によりそう機能性」を追求、ポケットの小銭が音を立ててふと思った。もっと気持ちよく小銭を持ち歩けないだろうか。たとえば手触りのよい一枚の革で包み込む。しかも中身を取り出しやすく、使えば使うほど愛着がわく。そんないれものがあったら……。

IKEDA’sポイント

コンパクト財布の代名詞。建物の様に立体化したエムピウの財布が、今のコンパクト財布の構造の先駆けと考えます。元建築家ならではの発想の革製品をお楽しみください。

商品ラインアップ – Product Lineup –

商品の傾向
メンズアイテムが多め
おすすめしたい人
人と違うものを持ちたい人
ラインナップ
財布、バッグ、革小物全般
素材
植物タンニンでなめした天然皮革が持ち味

おすすめ商品 – Recommendation –

millefoglie II

コンパクトで手に持った感じがちょうど良い。使い勝手も考えられていて、キャッシュレス派にも現金派にも使いやすい点がポイント。

ショップ情報 – SHOP Info. –

m+(エムピウ)KURAMAE
〒111-0051 台東区蔵前3-4-5 中尾ビル
TEL: 03-5829-9904

OPEN
水〜日 12:00〜17:30
月火曜定休日

REN(レン)

都営浅草線・蔵前駅のA3出口より徒歩3分の場所にあるのが「REN」です。デザインは言わずもがな、カラーバリエーションも豊富。季節を問わずファッションに合わせやすく使うほどに味わいを増すレザーが特徴です。

お店の雰囲気 – SHOP Ambience –

店内は、大きなガラス窓から差し込む自然光が爽やかな雰囲気。厳選されたセレクトアイテムも楽しめます。

BRANDコンセプト

新しいスタンダードを創造していく

IKEDA’sポイント

なんと言っても、豚革の素材を活かしや軽量で丈夫なバッグが魅力。この価格で本革を楽しめ、クオリティも高い。お客様のニーズに応えるように、製品が洗練され使い勝手が向上したように感じます。シンプルな豚革の革小物もおすすめ。

商品ラインアップ – Product Lineup –

商品の傾向
レディースアイテムが多め
おすすめしたい人
洗練されたデザインが好きな人、いろんな色から選びたい人
ラインナップ
バッグ、革小物、雑貨など
素材
豚革がメイン。ゴートレザーやウォッシャブルコットンなど

おすすめ商品 – Recommendation –

ランチバッグM

軽量で大容量。デザインがシンプルなので様々なシーンで活躍するはず。カラーやサイズ展開も多いので、どれか一つは持っていても損はありません。

ショップ情報 – SHOP Info. –

REN(レン)蔵前店
〒111-0051 東京都台東区蔵前4-13-4 1F
TEL: 03-5829-6147

OPEN
平日 12:00〜18:00
土日・祝 11:00〜18:00
不定休

Alt81(オルトハチジュウイチ)

都営浅草線・蔵前駅A1出口より徒歩約1分。人通りの少ない細道に店舗を構えるのが「Alt81」です。使い手の要望にあわせた商品の提案をおこなう細やかな説明も好評で、納得して買い物をしたい人におすすめ。

お店の雰囲気 – SHOP Ambience –

ガラス窓から見える店内は美術館のよう。重厚感のある扉を開くと、存在感を放つ一点物の革製品に出会えます。

BRANDコンセプト

いい仕事をする人には、いい仕事をした物を持ってほしい、「日本の考え方を形にする」

IKEDA’sポイント

正統派紳士財布、革小物。革小物業界に長く携わっている私(池田)からしてもAlt81の製品は非常に美しい。この価格帯で、これだけの品質を維持していることは正直驚きを隠せません。細部までしっかりとこだわった商品をぜひ手にとってご覧ください。

商品ラインアップ – Product Lineup –

商品の傾向
メンズアイテムが多め
おすすめしたい人
紳士的なものが好きな人、飽きの来ない正統派な作りが好きな人
ラインナップ
財布、バッグ、革小物全般
素材
インポートレザー中心。素材は各分野に精通したプロフェッショナル達の知識と経験をもとに、Alt81の考え方を加えながら探索・開発をおこなっている

おすすめ商品 – Recommendation –

track_二つ折り財布03

各所で工夫を凝らした伝統的な二つ折り財布は、使い勝手が良い。オーソドックスな作りが好きで、革の素材にもこだわりがある人におすすめ。

ショップ情報 – SHOP Info. –

Alt81(オルトハチジュウイチ)蔵前店
〒111-0051 東京都台東区蔵前2-1-23 蔵前立沢ビルA号
TEL: 03-5809-2117

OPEN
平日 11:00〜19:00
日曜日定休

LITSTA(リティスタ)

都営浅草線・蔵前駅より徒歩3分にあるのが「LITSTA」。クラフト感のある商品が豊富で、ハンドメイドの温かみをもつアイテムを求めている人向き。夫婦で製作しているので、男女それぞれの感性が込められた商品が並びます。より自分らしい物を身につけたい人はセミオーダーもおすすめ。

お店の雰囲気 – SHOP Ambience –

製作もおこなうアトリエショップは、温かみのある店内。ドライフラワーやガラス素材を取り入れたディスプレイもおしゃれです。

BRANDコンセプト

私たちの作ったものを使うひとの人生が演劇の舞台だとしたら、私たちはその舞台をすこし楽しくできるような、主役を彩れるような、そんな小道具を作っていきたい。

LITSTA | Life Is The Stage To Actの頭文字をならべて、LITSTA(リティスタ)

IKEDA’sポイント

製作者が気持ちを込めて自分の手で作ったものだからこそなのか、LITSTAの製品からは温かみを感じます。デザインから製造まで一貫しておこなうことで生まれるクオリティやこだわりを感じてもらえたら。

商品ラインアップ – Product Lineup –

商品の傾向
メンズ、レディース両方
おすすめしたい人
タンニン系の味わいが好きな人、革製品を育てたい人
ラインナップ
財布、バッグ、革小物全般
素材
イタリアの昔ながらのレシピでつくる革

おすすめ商品 – Recommendation –

プエブロ タイニーウォレット

電子マネー派も、現金派も、現代の様々なお財布の持ち歩き方に合わせた使い方が出来る、LITSTA史上最小財布。「無駄を省く」以上に引き算の設計をし、名刺入れよりも小さい中にもしっかりとした収納力を叶えています。

ショップ情報 – SHOP Info. –

LITSTA(リティスタ)蔵前
〒111-0051 東京都台東区蔵前 4-6-9 Sunny Place Annex 1F
TEL: 03-5829-4860

OPEN
12:00〜19:00
月曜日定休

SORA TO CHI(ソラトチ)

浅草線「蔵前駅」A3出口から徒歩3分の場所にあるのが、「SORA TO CHI」です。Atelier K.I.が提案するライフスタイルブランドで、ヌメ革を使用したシンプルな革小物や青森ヒバのエッセンシャルオイルなど、サステナブルな社会につながるもの作りをしています。

お店の雰囲気 – SHOP Ambience –

一見カフェにも見える爽やかな外観。店内にはナチュラルな質感の革製品やグッズが並びます。ショップ内にリペアショップを併設し、革製品の修理もおこないます。

BRANDコンセプト

まるで空や大地のようにいつもあなたの生活に寄り添う、そんな製品をお届けします。

IKEDA’sポイント

国産革にこだわった革製品が特徴。自然との関わり合いを感じられる手作りの革製品は、使っていても飽きずに長く愛用ができるように思う。経年変化も楽しめ、革や自然と共に生活したい人におすすめです。

商品ラインアップ – Product Lineup –

商品の傾向
メンズ、レディース両方
おすすめしたい人
ジェンダーレスなデザインが好きな人
ラインナップ
財布、バッグ、革小物、青森ヒバのエッセンシャルオイル
素材
国産のヌメ革、国産の豚革

おすすめ商品 – Recommendation –

ヌメ革Minimal wallet

国産のヌメ革を使用して作られたコンパクト財布。ただ小さいだけでなく、カードの差し込み口を斜めのカーブにしてあったり、お札の入れるポケットを大きく開く作りになったりと使い勝手にもこだわっています。丸っとしたフォルムやアクセントになるステッチングも他のブランドと違いを見せています。

ショップ情報 – SHOP Info. –

SORA TO CHI(ソラトチ)
〒111-0051 東京都台東区蔵前4-4-8
TEL: 03-5825-4840

OPEN
火〜金 12:00〜18:30
土日  11:00〜18:30
月曜日定休

パターン職人が着目する!違いを楽しむためのポイント

それぞれの革製品ブランドで異なるデザインや風合いを楽しむことができる蔵前。革製品にさほど詳しくなくとも、より比較を楽しみたい方に向けて、パターン職人が革製品を見るときに「つい見てしまう」ポイントを伝授します。

 「タンニン鞣し革」か「クローム鞣し革」か、見てみよう!

鞣し(なめし)とは、動物の”皮”に対して乾燥による硬化や湿度による腐敗を防ぐために施される加工技術のことで、その工程を経て”革”と呼ぶようになります。そしてその鞣しの手法によって質感や経年変化が変わってくるのです。

① タンニン鞣し革

よく触る部分は油分や水分を吸収し、艶感が増し優しい表情になり、経年変化を楽しめます。クローム鞣しと比べて雨・水分に弱く、革キズや変色・変化が激しいものの、革燃焼廃棄をしたとしても有害物質が排出されず、土中に埋めた場合には組織分解が確実に進み、やがて土に還ることも特長です。

② クローム鞣し革

変色・変化が控えめ。タンニン鞣しに比べて発色良く、軽くて柔らかに仕上げることが可能で耐久性もあります。水に比較的強く、汚れにくいものが多いので頻繁なメンテナンスが不要。一方で、革特有の経年変化を楽しみにくく、タンニン鞣しよりも環境負荷がかかると言われています。

IKEDA’sポイント

革らしい経年変化を楽しみたい人は「タンニン鞣し」の革製品を、汚れにくくあまり色の変化をしてほしくない人は「クローム鞣し」の革製品がおすすめです。
それぞれの革製品ブランドでは、理想の製品を作るために革選びからこだわっています。ぜひ革の違いや風合いに着目して、革製品の比較をお楽しみください。

PRO-MENER

Our aim is for everyone to use real genuine hand crafted leather goods. Our brand, PRO-MENER(to stroll) PRO(professional) MENER(to lead) is the vehicle for our ambition.

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まとめ – 革製品をめぐる蔵前さんぽを楽しもう♪

気になる革製品ブランドは見つかりましたでしょうか? どのショップも、職人の丁寧な手仕事によって生み出された上質な革製品です。自分自身のライフスタイルに寄りそう相棒、そして大切な人に贈るプレゼントを探しに、ぜひ蔵前にお越しください。

株式会社 Atelier K.I.

代表 池田耕平

革鞄・革小物のメーカーで経験を積んだ後に複数メーカーからサンプル製作の依頼を受けるサンプル職人として活躍。スタジオタッククリエイティブより発売中の一流サンプル職人が教えるシリーズ『本格革財布の仕立て方』『最高級ブランドバッグの仕立て技術』『本格レディース財布の仕立て方』の3冊を監修。