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GANZOコードバン二つ折り財布の補修修理をさせていただきました。かなり使い込まれて革が破れてしまっている二つ折り財布。コインケースの底には穴が空いてしまっています。たとえボロボロになってしまっても愛着のあるお気に入りの財布を捨ててしまうのは心が痛みますよね。もうダメかなと思っても諦めないでご相談ください。製造メーカーの強みを活かして解決方法をご提案させていただきます。

まずはステッチを丁寧に解いていきます。
表革と内装をバラします。
革が擦れて穴が空いてしまっているコインケース部分。コインケースの裏側に新しく革を付けてコインが落ちないように補正していきます。
コインケース部分をバラします。
新しく付ける革を裁断し、手漉きします。
元の革に新しい革を貼り付けるので糊が付きやすいようにペーパーをかけます。
新しい革に糊を塗ります。
新しい革を貼り付けます。
手前側も貼り付け、コインケース部分を元に戻します。
このようにコインケースの底が補修され、コインが落ちなくなりました。
マチの部分は針穴で破けてしまっていたのでその部分は避けて組み立てます。
はみ出た部分をカットします。
熱ネンを引き糊を圧着します。
コバを塗り直します。
これでコインケース部分は完成です。次は表革を補修していきます。
破けてしまった真ん中部分をカットして新しく別の革で補修します。
表裏も口裏の革と真ん中部分を新しい革に変更します。
真ん中をカットします。
新しい革を裁断します。
貼り込まれる部分を漉きます。
糊を引きます。
貼り合わせます。
ミシンを掛けていきます。
表革は完成です。
表裏もミシンをかけて口裏を貼ります。
表革と表裏を貼り合わせ、口裏とゆとり部分にミシンを掛けコバを塗ります。
表パーツとコインケースパーツを貼り合わせます。
元の針穴に合わせてミシンを掛けます。
塗料を塗り重ねてコバを仕上げます。
クリームでケアします。
新しい革の部分も元の革に馴染むようにエイジング加工します。

穴の空いてしまった部分を新しい革に変えることでまた使えるように補修させていただきました。使える部分は使用することでコストを抑えています。長年使用して育ててきたコードバンを少しでも多く残した形での修理となりました。

穴の空いてしまったコインケース部分の穴もふさがりまた使用できるようになりました。札入れ部分も新しい革で蘇りました。大切に使っていたお財布、ボロボロになってしまっても修理する事でこのようにまた使えるようになります。ぜひ、アトリエケーアイにご相談ください。

バッグ、財布、革小物等革製品の修理のご案内

アトリエケーアイでは財布・名刺入れ等の革小物、ペンケース・システム手帳等のステーショナリー、ベルト、バッグ等の革製品の修理を承っております。

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スライダー・金具交換
内袋の交換
錠前交換
バッグの持ち手交換・長さ調節
バインダー・パイピング補修

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