カミーユフォルネ二つ折り財布の表革の交換修理をさせていただきました。ポケットに入れて使用する事が多い二つ折り財布はどうしても擦れる部分から劣化してきてしまいます。お持ちいただいたお財布も表革の吟面が剥がれてしまっていました。内側はまだまだ綺麗で使えるのに捨ててしまうのはもったいないですよね。そんな時はぜひアトリエケーアイにご相談ください。使える内側のパーツは再利用しつつ、表革だけを交換してお気に入りの財布を蘇らせましょう。
まずはステッチを丁寧にほどいていきます。使えるパーツが傷つかないように慎重に分解します。写真の一番下が交換する表革です。残りは再利用します。
新しい表革を裁断します。今回使用したのは、イタリアのタンナーLA BREATAGHA(ブリターニャ社)で作られたARIZONA(アリゾナ)という革です。伝統的なバッケタ製法によって鞣された革で、柔らかく、独特の重厚感とシボ感が味わえます。表革の裏に使われていた革が伸びて変形してしまっていたため、芯材を使用し形を安定させます。
2枚の革を貼り合わせた表革のパーツと内側のパーツを組み立ててミシンを掛けていきます。
ネンを当てていきます。ネンは熱を入れてコバを丈夫にする役割と装飾的な役割があります。ステッチの脇に真っ直ぐな直線が入ることで、全体を引き締め美しく見せてくれます。細かい部分ですがネンがある物と無い物では雰囲気が全く異なってきます。
塗料を塗り重ねてコバを仕上げます。
仕上げにクリームで保湿しケアします。合皮や生地と違い、革製品はきちんとケアすれば長年使用することができます。使いこんでいくとさらにツヤが増し、革の良さをお楽しみいただけると思います。
新しいお財布の様に綺麗になりました。ブランド物の製品はものによっては作りが複雑な事も多く、高い技術が必要になります。アトリエケーアイでは製造メーカーだからこそできる修理を心がけております。サンプル職人の技術を修理にも活かして皆さまのお役に立てればと思います。
アトリエケーアイでは財布・名刺入れ等の革小物、ペンケース・システム手帳等のステーショナリー、ベルト、バッグ等の革製品の修理を承っております。
ファスナー交換
ステッチのほつれ修理
コバの補正
ホックボタン修理
ベルトのサイズ調整
スライダー・金具交換
内袋の交換
錠前交換
バッグの持ち手交換・長さ調節
バインダー・パイピング補修
詳しくは直接店舗にお越しいただくか、お電話またはコンタクトフォームよりお問い合わせください。
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