Skip to main content

長年愛用しているバッグ、毎日使用しているとどうしても良く触る所から壊れてきてしまいます。バッグの持ち手のコバの塗料がはがれてしまったとのことで、コバの塗料を塗り直す修理をさせていただきました。

革の断面に塗ってある塗料がはがれて中の芯材の繊維が出てきてしまっています。まずはその塗料を全部キレイに剥がしていきます。

バッグ ハンドル修理02
バッグ ハンドル修理03

革包丁を使い、断面を整えていきます。断面に凹凸があると仕上がりに影響するのでここでキレイな断面を作っておく事が重要です。良く切れる包丁で一気に切るのがポイントです。

バッグ ハンドル修理04
バッグ ハンドル修理05
バッグ ハンドル修理06

次に塗料の下地を塗ります。何度も塗り重ねることで滑らかな下地を作っていきます。コバの塗料は様々な種類があり、下地と塗料の組み合わせが悪いとまたすぐに塗料がはがれてしまう事もあります。適切な塗料を選ぶ事で下地と塗料の食い付きが良くなります。

バッグ ハンドル修理07

下地が出来たら次は、色付きの塗料を塗り重ねていきます。表面張力を利用してたっぷりと塗料を塗り、乾かします。他の場所に塗料が付かないように慎重に作業します。

バッグ ハンドル修理08

塗料がしっかりと乾いたら、アルコールを使って表面を仕上げます。アルコールで表面の塗料を少しだけ溶かして滑らかに慣らし、キレイに整えます。

バッグ ハンドル修理09

バッグの角が擦れていたのでクリームで保湿しケアします。修理箇所ではありませんが、サービスでケアさせていただきました。

バッグ ハンドル修理10

バッグ ハンドル修理13

持ち手のコバはキレイに甦りました。お客さまが大切にされていたバッグ、壊れてしまってもこのように修理する事でこれからも長く使っていただけます。革はとても丈夫なので適切なケアをしてあげれば長年ご使用いただけます。革より弱い生地や糸、コバなどが先にダメージを受けて故障してきますが、このように修理すればキレイに補修出来ます。

バッグ ハンドル修理12
バッグ ハンドル修理14

アトリエケーアイでは財布・名刺入れ等の革小物、ペンケース・システム手帳等のステーショナリー、ベルト、バッグ等の革製品の修理を承っております。

ファスナー交換
ステッチのほつれ修理
コバの補正
ホックボタン修理
ベルトのサイズ調整

スライダー・金具交換
内袋の交換
錠前交換
バッグの持ち手交換・長さ調節
バインダー・パイピング補修

詳しくは直接店舗にお越しいただくか、お電話またはコンタクトフォームよりお問い合わせください。
PRO-MENER
111-0051 東京都台東区蔵前 4-20-12 クラマエビル 3B
03 5829 6857

コードバン馬蹄形コインケース01